「TRPGに興味はあるけど、専門用語が多くてよくらからない」
「なんか難しそう…」
「みんな何言ってるの?」
TRPGには、様々な用語があります。特に初心者のうちは、まわりの言葉が全然わからないということもあるかと思います。
私自身、初めてTRPGを遊んだ際は、ちんぷんかんぷんでした。
セッション?、システム?、シナリオ?、2d6?、キャンペーン?、CoC?
本記事では、TRPG初心者の方に向けて、TRPGでよく使われる用語を解説していきます。わからない言葉に出会った際には参考にしてください。
TRPG関係 初心者向け基礎用語
TRPG
テーブルトーキングRPGの略、人との対話を通して遊ぶRPG。
→「TRPGの魅力」はこちら
セッション、卓
TRPGを行うこと。
使用例:セッションをする、卓を立てるなど。
システム
TRPGの種類、ゲームでいうソフト部分。
システム毎に全く違う様々な世界観・設定で遊べる。
クトゥルフ神話TRPGやソード・ワールドなどが有名。
→「ジャンル別おすすめシステム」はこちら
シナリオ
そのセッションで遊ぶ物語のこと。
同じシステムでもシナリオによっては、全く違う物語が楽しめる。
キャラクター・プレイヤー関係の用語
GM、ゲームマスター
シナリオの進行役、物語やPCの行動の結果を描写するお仕事。
プレイヤーに鬼畜な選択肢を提示してニヤニヤ楽しめる存在。
システムによってはKP(キーパー@クトゥルフ神話TRPG)やDL(ディーラー@エモクロア)とも呼ばれる。
→「初GMを成功させるために」はこちら
PL、プレイヤー
TRPGの参加者、GM以外の参加者の総称。
鬼畜なGMにいじめられたり、無理難題や予想外の行動でGMを困らせたり。
PC、プレイヤーキャラクター
PLが操るキャラクター、様々な事件や問題を解決していく物語の主人公。
システムによって、様々な名前で呼ばれる。(探索者、冒険者、オーヴァード…)
NPC、ノンプレイヤーキャラクター
PC以外のキャラクター、主にGMが操る。
ただの脇役だったり、事件の黒幕だったり、重要な情報を持っていたりと様々な活躍をする。
キャラシ、キャラクターシート
PCの設定や能力、状態などを記述した紙やデータの総称。
オフラインで遊ぶ場合は紙、オンラインで遊ぶ場合はネットのキャラシサイトを利用することが多い。
キャラメイク
キャラクターを作ること。
データが多いシステムだと、これだけで1日潰せる。
サンプルキャラクター
公式が用意してくれたキャラクター。
時間が無いときや、初心者の場合はサンプルキャラクターがおすすめ。
立ち絵
キャラクターの姿・イラスト。
オンセの場合、事前に登録しておくことでキャラクターが発言しているように表示できる。
→「無料の立ち絵サイト」はこちら
判定関係の用語
判定する、振る
キャラクターの行動が成功したかどうかを決めること。
行動の成否はダイスで決めることが多いため、振るとも呼ばれる。
シークレットダイス、クローズドダイス
他の人に見えないようにダイスを振る方法、秘密の判定などに使用。
対義語として、普通のダイスロールはオープンダイスと呼ばれる。
2d6、1d100(d100)など
TRPGにおけるダイスの振り方。
前の数字がダイスの数、後ろの数がダイスの種類(何面か)を表す。2d6は6面ダイスを2個振って足した値、1d100は100面ダイスを1個振って出た値。
振るダイスが1個の場合、先頭の1は省略されることも(1d100 = d100、1d6 = d6)。
体感だと2d6の期待値は5くらい
100面ダイスなんてあるの?
無くはないけど…
一般的には、10面ダイスを2個使って十の位と一の位って出すよ。
クリティカル
決定的成功、判定で特定の目を出した際に発生する。
システムによるが、2d6の場合は[6,6]、1d100の場合は[5以下]の場合にクリティカルとすることが多い。
予想外のところで出されるとGMが困っちゃう、GM泣かせ。
使用例:クリった
類義語:クリティカルチェック(クリティカルしないと成功しない判定、まず成功しない)
ファンブル
致命的失敗、判定で特定の目を出した際に発生する。
システムによるが、2d6の場合は[1,1]、1d100の場合は[96以上]の場合にファンブルとすることが多い。
予想外のところで出されるとGMが困っちゃう、GM泣かせ。
使用例:ファンブった
類義語:ファンブルチェック(ファンブルしないと失敗しない判定、まあまあ失敗する)
RoC(Roll or Choice)、ロールオアチョイス
ダイスで決めるか自分で決めるか、好きな方を選ぶ方法。
主にキャラメイクの際に、PCの背景設定やその他のフレーバー的要素を決定するために使用する。
チョイスは思い通りのキャラクターが作れる一方で、ロールならば予想外のキャラクターが生まれる可能性も。
ロールは予想外のキャラクターが作れる可能性もありますが、大惨事になることも…
書籍・動画関係の用語
ルルブ、ルールブック
TRPGのルールが記された聖典、ルルブ毎に様々なシステムで遊べる。
TRPGをする際は必ず準備しよう!
→「おすすめシステム一覧」はこちら
管理がめんどうな方は電子書籍がおすすめ。
→「電子ルルブの長所と短所」はこちら
サプリ、サプリメント
ルールブックの追加データ
新規スキルや敵データが掲載されたものから、世界観の詳細や新しい遊び方(追加ルール)が掲載されたものまで、様々な種類がある。
システムをさらに楽しみたい場合は、買って損はない!
気がついたら本棚を埋め尽くしている。
リプレイ
実際にTRPGを遊んでいる様子を、書籍や動画の形でまとめたもの。
TRPGに興味をもってくれた理由の1位!
おすすめのリプレイ動画はこちら
【クトゥルフ神話TRPG】おすすめのクトゥルフリプレイ動画12選
【クトゥルフ以外】おすすめリプレイ動画X選(準備中)
遊び方・卓の種類に関する用語
オフセ、オフラインセッション
対面でTRPGを遊ぶこと、最も一般的な遊び方。
みんなで顔を合わせて話せるので、盛り上がりやすい。
オンセ、オンラインセッション
オンライン(ネット)でTRPGを遊ぶこと。
「テキセ」、「ボイセ」、「半テキセ(半ボイセ)」の3種類の遊び方がある。
テキセ
オンセの種類の1つ、PCのロールプレイやPL間の相談を、全てテキストチャットで行う方法。
テキストセッションの略。
ログが残るため後から読み返して楽しめる一方で、時間がかかる(オフセの3倍程度)。
ボイセ
オンセの種類の1つ、PCのロールプレイやPL間の相談を、全てボイスで行う方法。
ボイスセッションの略。
声によるコミュニケーションが出来るので、テキセに比べて盛り上がりやすい。
オフセと同程度の時間で遊べる。
半テキセ(半ボイセ)
オンセの種類の1つ、PCのロールプレイはチャット、PL間の相談はボイスで行う方法。
ボイセとテキセの中間。
ログが残る+コミュニケーションがとれるので、個人的にいちばんのおすすめ。
コンベ、コンベンション
企業やTRPGサークルなどが開催するTRPGの交流会。
「対面で遊べるので教えてもらいやすい」、「運営のサポートが手厚いので初心者でも楽しみやすい」などの利点があるため、初心者におすすめ。
ただし、地方だとコンベンションが全然無いなんてことも…
通過、通過済
すでにそのシナリオを遊んだことがあること。
対義語:遊んだことのない場合、未通過と呼ぶ。
シナリオに関する用語
クローズドシナリオ
屋敷からの脱出やダンジョン攻略など、制限された世界で話が進むシナリオ。
GMとPLが共通の目標を共有しやすいので、初心者の方にもおすすめ。
例:「目が覚めると知らない部屋にいた」
対義語:オープンシナリオ
キャンペーン
TRPGの遊び方の1つ。
同じキャラクターたちを使用して、連続で複数のシナリオを遊ぶこと。
対義語:単発シナリオ(1回で完結する遊び方)
レギュレーション
レベルや推奨技能・PC設定(知り合い同士や年齢など)などのシナリオ内での決まり事。
主にキャラメイクの段階でGMから提示される。
ハウスルール
その卓だけで適用されるルール。
煩雑な処理の簡略化や、シナリオギミックに絡めて設定される事が多い。
クトゥルフ神話TRPGの戦闘などは、多くがハウスルールです。
ルルブの戦闘ルールがざっくりしすぎているから仕方ない。
プレイ中に使用する用語
RP、ロールプレイ
キャラクターになりきって演じること。
→「ロールプレイのコツ」はこちら
PvP
プレイヤー vs. プレイヤーの略。
プレイヤー同士で争うシナリオの際に使われることが多い。
協力系シナリオのはずが、なぜかPvPになることも…
ロスト、キャラロスト
キャラクターが使えなくなってしまうこと。
キャラクターのHPが0以下になり死亡した場合や、精神の崩壊、闇落ちなどで発生する。
ハンドアウト(HO)
GMの準備したPCやNPCの設定。
PCに設定がある場合は、事前にハンドアウトとして提示することが多い。
今回のキャラクター設定
HO1:一般人、幼馴染から最近不思議な夢を見ると相談された
HO2:警察、最近街で行方不明者が増えているらしい
HO3:新聞記者、最近街で不思議な宗教が流行っているらしい….
どれやろうかな〜?
マスタリング、キーパリング
GMが卓を回すこと。
システムによって様々な呼ばれ方をする。
シナリオ名の略称
CoC
クトゥルフ神話TRPG、TRPGといえばCoCというほどの超人気システム!
H.P.ラヴクラフトらによって創造されたクトゥルフ神話の世界を舞台にしたコズミックホラー。
SW
ソードワールド、3本の剣によってつくられた剣と魔法の世界『ラクシア』を舞台とした王道ファンタジー。
ドラクエやFFなどのRPGや、ファンタジー小説が好きな方におすすめ。
ARA
アリアンロッドRPG、ファンタジー世界を舞台とした王道TRPG。
PLは冒険者となって様々な冒険をしていく。手に汗握る戦闘や、超大なダンジョン、冒険を通して成長していく楽しさが魅力。
管理人が一番好きなTRPG!
DX
ダブルクロス、一見我々の住む現代世界と同じように見える近未来を舞台とした現代異能TRPG。
レネゲイドと呼ばれる未知のウイルスにより強力な力を得たPCが、平凡な日常を守るために超常の力を駆使して敵と戦っていく物語。
D&D
ダンジョン&ドラゴンズ、世界で最初のロールプレイング・ゲーム。
剣と魔法の世界を舞台に、数多くの物語や冒険を経験していく王道ファンタジーTRPG。
良くない・迷惑GM・PLに関する用語
以下の用語は基本的に知らなくて大丈夫です。
これらは使うというより、使われないPL・GMになるよう意識しましょう。
迷惑GMやPLにならないためには、相手を思いやった行動を心がければ大丈夫です。
気をつける事については、「TRPGのNG行動」も参考にしてください。
脳内当て
GMの考えていることを当てさせること。
後から聞いても「どうやっても思いつけないでしょ」と思うようなギミックやルート。
酷いものだと、「依頼を受けたのが失敗でしたね」なんてことも。
吟遊
PCが介在する余地のないシナリオ、またはGMのこと。吟遊詩人が由来。
例:GMお気に入りのNPC様が活躍して、PCがいてもいなくても良いようなシナリオ
PCに行動の選択肢がないような1本道シナリオ
地蔵
何もしゃべらないPLのこと、お地蔵さんが由来。
しゃべってくれないと、GMや他のPLも「楽しくないのかな?」と心配になってしまいます。少しでも良いので、周囲のPCと関わっていきましょう。
ロールプレイが苦手という方は「ロールプレイのコツ」も参考にしてください。
マンチ、マンチキン
自分に有利になるようにごねるプレイヤー。大抵は無茶な理屈の場合が多い。
和マンチ
マンチが「自分に有利になるようにゴネる」プレイヤーなのに対し、和マンチは「自分に有利になるようデータ武装する」プレイヤー。
「データ上の強さのためなら、他はなげうつぜ!」ってタイプ。
RPとデータのバランスが大切。
ルーニー
常に笑いを取ろうとしているプレイヤー。
「おもしろさのためなら、空気なんて知らないぜ!」ってタイプ。
シリアスな場面でふざけちゃうと、場がしらけるので注意。
嫌いではないですが、空気は読もう。
まとめ
本記事では、TRPG初心者の方に向けて、TRPGでよく使われる用語を解説してきました。
最初はわからない言葉も多いと思いますが、遊んでいるうちに自然と覚えていきます。
管理人自身、遊んでいるうちに自然に覚えていたので、「言葉がわからないから…」と心配する必要はありません。
少しでもTRPGに興味のある方は、ぜひ最初の一歩を踏み出してみましょう!
コメント