シナリオの流れ
起:目が覚めると知らない部屋に、周囲を見渡すときれいな女性が不思議そうな顔で見ていた。
話によると、女性には記憶がないとのこと。協力して外に出ることに。
承:協力して情報収集をしているなかで、色々なことを話す。
⇒話した内容がヒントになって、ヒロインがこの部屋に住んでいたと知る。
探索者を呼び出したのは女性自身であり、とある儀式のため呼び出したことを知る。
ヒロインちゃんは儀式の際の副作用で記憶喪失に。
転:〇〇が鍵となり、ヒロインが全てを思い出す。
ヒロインが思い出した時点での好感度で分岐
①ヒロインがPCを儀式の生贄にしようとする
→戦闘 勝利(エンド①)
敗北(エンド②)
②ヒロインがPCを犠牲にすることに戸惑う
儀式を破棄するための謎解き 成功(エンド③)
失敗(エンド④)
結:エピローグ
エンド①:気がついたら自宅の部屋に 夢オチエンド
エンド②:儀式の生贄に キャラロスト
エンド③:ヒロインとともに生還、ヒロインの笑顔 ハッピーエンド
エンド④:ヒロインとともに生贄に キャラロスト
事前情報
PC向け
PC設定
現代日本人
推奨技能
いつもの(目星、聞き耳、図書館)
うまくいったからと言って幸せになれるとは限りません。
GM本シナリオはラブコメクトゥルフとなります。GMは事前にその旨をPLに伝えてください。
GM向け
PCの行動によって、女性の好感度が変化します。
好感度によって、クライマックスの女性の行動が変化します。
特別な基準があるわけではありませんが、基本的に緩めに採点してあげてください。
シナリオ中に好感度増減ポイントを配置していますが、これもKPの裁量で。



良ければヒロインとニャル様の画像も使って下さい。


シナリオ時系列
ヒロイン視点
2025/10/26(日)主人公と出会う。
2026/4/26(日)主人公と付き合うことになる。
2026/10/26(月)デートの途中で主人公が事故にあって、帰らぬ人に。
2027/9/26(日)ふさぎこんでいたある日、ふと立ち寄った古本屋で魔導書の写しを発見。
2027/10/26(火) 主人公と会った記念日
主人公の事故をなかったことにするため、魔導書の儀式を実行。
儀式の代償として、『一番大切なもの(=主人公と出会った出来事そのもの)』を捧げる。
主人公と出会った出来事を生贄にしているため、主人公のことを忘れる。
その際のショックで気を失う。
主人公とのことを忘れているため、ここ2年ほどの記憶があいまい。
主人公視点
2025/10/26(日)何者かに襲われて気を失う。



ヒロインちゃんが儀式のために必要だっていうから、僕が連れて行ってあげたんだ。
シナリオ オープニング
いつものように学校or職場からの帰り道を歩いていた探索者。
聞き耳:成功で背後におぞましい気配を感じる。
振り向く or 何かしらの行動をしようとした瞬間、探索者の全身を駆け巡る痛みが走り、あなたは意識を手放した。
記憶を失う刹那、あなたの頭の中に声が響く。



「記憶があるとつまんないから、君からも記憶をもらっちゃおっかな~。脱出できるように頑張ってね。」
それから、しばらく。
探索者は誰かに肩をゆすられながら、声をかけられていることに気が付く。



「大丈夫ですか?起きてください。」
鈴の音ような声に探索者が目を覚ますと、そこは知らないベットの上であった。
気が付いて周囲を見回す探索者。
どうやら女性の部屋のようです。壁に掛けられた時計を見ると、午前0時。また、探索者の隣には、あなたのほうを見つめている女性。
女性は見目麗しく、中でも瞳は宝石のように澄んでおり一目見て吸い込まれそうな引力を感じる。
ここで簡単に自己紹介フェイズ。
そこで探索者は、自分の名前だけが記憶からぽっかりと抜けていることに気が付く。
ヒロインが、お互いの呼び名を決めるように誘導(ヒロインがつける名前は、探索者の名前をカタカナにしたものに)。



「名前がわからないと不便ですよね…そうだ、記憶が戻るまでお互いになんて呼びあうか決めませんか?せっかくですし、あなたが私の呼び名を考えてみてください。」



「私もさっきまで気を失ってたんですけど、夢の中で『記憶を取り戻したければ、3つの想い出を探し出せ』っていわれて…」
ヒロイン設定(PC公開用)
APP18 SIZ10 ←SIZはPCの好みに合わせて自由に変更OK。
気が付いたらここにいた。記憶喪失で、自分の名前もどうしてここにいるのかも思い出せない。



裏設定
探索者がつけた名前が、ヒロインの本当の名前。(愛の力すごい)
PCには非公開の設定・行動指針
かわいい(重要)←KPは探索者が好意を持つように、精一杯RPをしてください。
自身の記憶を取り戻したいと考えており、探索者には協力的。
判定可能、技能値は振るまでは秘匿。PLが失敗した場合、助けてあげてください。
ヒロインがPCの名前を呼ぶ際は、カタカナ
服のポケットに持ち運び式の超小型スタンガンを所持している。記憶を失う前のヒロインが隠したため、探索者の技能では見つけられず、ヒロイン自身も気が付かない。
ステータス(SIZ、APP以外はPLには非公開)
STR10 DEX10 INT12 CON9 APP18 POW14 SIZ10 EDU15 HP10/10 SAN50/50 MP7/7
こぶし70 隠す70 隠れる50 図書館50 聞き耳50 目星50 説得37 ラテン語99 化学31 回避50 神話技能49
APP以外の各種ステータスはPCの好みに合わせて変更して下さい。
SANの最大値が減っているのは、神話技能を持っているため。
MPの最大値が減っているのは、呪文を使ったため。
記憶を取り戻すまでは神話技能は使用不可。
探索開始
基本設定
探索可能場所は部屋内のみ
携帯の電波はつながらない
探索可能ポイント
扉、窓、本棚、クローゼット、カーペット、ベット、机、ポスター、壁掛け時計、鏡台、その他普通の部屋にあるものはある
(蛍光灯、電気のスイッチ)
扉
ドアノブが付いた扉。何をしてもびくともしない。
窓
窓の外をのぞくと真っ黒な空間。一面暗闇で、光がまったく見えない。夜なのかな?
身体の一部を入れようとした場合:本能的な恐怖でやめたほうがよいと感じる。(SAN値チェック 0/1)
物を投げた場合:投げた物は闇に吸い込まれて消えた。落ちる音も聞こえない。家の外の暗闇がまるで自分の住んでいる世界とは異なるような本能的な恐怖を感じる。(SAN値チェック 0/1)
無理やり体を出した場合:その部位は消失。(消失部位に該当するダメージ、SAN値チェック 1/1d6)
本棚
様々な本が並んだ本棚。ファッション誌が多いようだ。(図書館判定)
PCからの希望があった場合 or PCがベッドの下の本を見つけている場合
ラテン語の辞書を発見(ヒロインちゃんの3倍の時間を使うことで、ラテン語を所有していなくても本の解読可能)
図書館成功:本棚の一区画に外国語の本が並んでいるのを見つける。絵柄や挿絵から見るに、なんらかしらの物語系の本が多そうだ。
ヒロインが読んだ場合



「色々な物語ですね。絵本から小説まで様々なものがあるんですけど、”記憶”に関するものばっかですね。この本に書いてあったんですけど、人が最後まで覚えてるのって匂い、その次が味覚らしいですよ。 相手に抱きしめられた時の香りをずっと覚えているのって素敵ですよね。」
クローゼット
様々な女性服が並んでいる。(アイデア判定)
アイデア成功:クローゼットの服はサイズ XXX程度の人向けだと感じる。
(※ XXXはヒロインのSIZステータスと同値)
探索者から希望があった場合:目星判定
目星成功:クローゼットの一角に下着BOXを見つける。好感度マイナス。
クリティカル: 女ものの服の中に、一部男性用の服があることに気が付く。探索者の体格にぴったりだね。



「何、見てるんですか!」
カーペット
白いカーペットで特に気になるものは見つけられない。
探索者がカーペットをめくった場合:カーペットの下に不思議に発光する魔法陣を発見する。探索者はその魔法陣に本能的な恐怖を感じる。(SAN値チェック 1/1d3)
また、なんらかの方法で探索者が電気を消した場合:カーペットの下から光が漏れ出ているのを見つける。
因果律操作の詳細を知っている場合:魔法陣が因果律操作に必要な魔法陣と同一だとわかる。
ベット
普通のベット。側には、かわいらしいぬいぐるみが並んでいる。
ぬいぐるみを触った場合:中に奇妙な感触があることがわかる。
ぬいぐるみを解体する or 芸術 縫製系の技能を使った場合:ぬいぐるみの内部に“骨”や“歯”が縫い込まれていることに気が付く。(SAN値チェック 0/1)



「かわいそう…」
ベッドの下:PCから指摘があった場合
異彩を放つ本を見つける。取り出してみたものの、英語に似た不思議な言語で書かれている。(目星判定、XXX語判定)
目星成功:途中で1ページ破られたページがあるのがわかる。
不思議な本:ラテン語でのみ調査可能(ラテン語を取得している場合のみ、判定言語がわかる。)
ヒロインが不思議な本を見た場合



「この文字…なんでか分からないですけど、読める気がします。」
ヒロインが読む場合



「10分ほどあれば、大まかな内容はわかりそうです。簡単に翻訳して別の紙に書き写しますね。」
本の内容
いくつかの非科学的な呪文が書かれたオカルト本。
①記憶操作
対象に触れた状態で呪文を唱えることで、対象の記憶を消すことができる。効果は1時間で、消える記憶はランダム。
②因果律操作
特殊な魔法陣を描き、捧げものをすることで過去を改変することができる。
神話技能3%、SAN値チェック 1/1d3



「大まかにはこんな感じですね…」
詳細(PCからより詳しく知りたいとの要望があった場合、30minかけることで調査可能)
①記憶操作 簡単な手順
対象に触れた状態で魔力を込めた呪文を唱える(MPの半分)ことで、対象の任意の記憶を消し去ることが可能。効果時間は1時間。
呪文を唱えるのには10s必要で、その間は対象に触れ続けていなければならない。
①因果律操作 簡単な儀式手順
魔力(MPの半分)を込めて魔法陣を描くことで、因果を超越した”部屋”への道を開くことができる。
この部屋で『一番大切なもの』を捧げることを誓い、魔法陣に願いを唱えることで過去の因果改変が可能となる。
※この”部屋”への入室は一度限りである。儀式の成功如何に関わらず、一度扉を開いたものは二度と扉を開くことはできない。
記憶消去・因果律操作獲得
神話技能5%、SAN 1/1d6



ニャル様のひとこと
ヒロインちゃんの願いは「探索者の死んだ交通事故をなかったことにする」だね。
そのために、自身の『一番大切なもの』を捧げるなんて、これが愛の力なのかな。僕、感動しちゃったよ~。
それじゃあ、ヒロインちゃんの一番大切な『探索者と過ごした出来事』そのものを捧げてもらうよ。
具体的には、ヒロインちゃんに出会う前の探索者くんを生贄に儀式を行ってもらうよ。
こうすることで、ヒロインちゃんは元の時間軸では探索者と出会うことなく生活することになっちゃうね。
過去を改変して探索者と出会わないことになったんだから、当然ヒロインちゃんの頭の中の二人で過ごした二年間の記憶もなくなっちゃうよ。
でも、僕はちゃんと約束を守るから、元の時間軸では探索者君が死んじゃった交通事故を無かったことにしてあげる。
あれ?でも探索者君は事故の2年前にヒロインちゃんに生贄にささげられて死んじゃってるから、もとから交通事故で死ぬことはないじゃん。
加えてヒロインちゃんは、『探索者と過ごした出来事』そのものを忘れているから元の世界に戻っても、自分が最愛の恋人を殺したことを知ることもないよね。
ハッピーエンド。さすが僕だね。
机
引き出し付きの机。机の上にはOne Year Diaryと書かれた日記と、鍵のかかった小さな箱が置いてある。
PCから希望があった場合、机に対して目星が可能:目星成功で箱の鍵を見つけられる。
鍵のかかった小さな箱
振ると、ジャラジャラとした音が鳴る。小さな鍵がかかっており、開けられそうにない。
筋力8対抗 or 鍵開け or 鍵使用で解錠可能
箱の中には、様々なアクセサリーが入っている。一見しただけでは価値がわからない。(目星判定)
目星成功:様々なアクセサリーの中に、気になるものを見つける。見たことない意匠を施された銀の指輪のようだ。



見たことない意匠を施された銀の指輪=二人の名前が刻まれたペアリング(ニャル様の妨害で自身の名前を認識できなくなっている)
ヒロインが銀の指輪を見た場合:探索者はアイデア判定
アイデア成功:ヒロインの様子に違和感を感じる。
ヒロインを心配する声かけ→好感度プラス



「これはいったい何なんでしょうか…」
ヒロインは記憶の一部を思い出す。しかしながら、靄がかかったようで、はっきりしない。(記憶ポイント1獲得、3獲得した瞬間にルート分岐に移行)
日記
日記は1/1の「今日から2027年。一緒に日の出を見るって約束してたのに…嘘つき…」から始まっている。
※年は現在から+2年した値にしてください。



「なんか…見ていいんですかね…」
日々の出来事や感想、未来への想いなど様々なことが書かれている。だが、内容の多くは過去に何かがあった誰かに向けられたもののようだ。
が、1週間前から日記の内容がおかしくなっていることに気が付く。
日記の内容
9/26(日)友達にもいつまでも引きずってちゃダメって言われちゃった…でも、どうしても忘れられないよ…また会いたいよ…XX。
10/17(日)見つけた、見つけた、見つけた。これでまたあいつと…
10/25(月) やっと準備ができた。明日が本番だ。
だけど、大切なものって何なんだろう…
とりあえず、色々と準備しておかないと。
今日であなたと出会ってから2年だね。待っててね、XX。
XXの部分は黒く塗りつぶされており、判別出来ない。
ヒロインが見た場合:探索者はアイデア判定
アイデア成功:ヒロインの様子に違和感を感じる。
ヒロインを心配する声かけ→好感度プラス



「この子…いったい何があったんでしょうか…」
ヒロインは記憶の一部を思い出す。しかしながら、靄がかかったようで、はっきりしない。(記憶ポイント1獲得、3獲得した瞬間にルート分岐に移行)
引き出し
鍵がかかっており、開けられないようだ。(ヒロインの記憶が戻るまでは解錠不可能、ルート分岐後に解錠可能に。)
引き出しを開けると、中には1枚の写真立てと1枚の紙がしまわれていた。
写真立て
写真には、ヒロインと探索者が二人で映った写真が飾られている。
写真立てを解体して写真の裏を見た場合:〇月〇日 付き合って1年目の記念日。これからも一緒にいようねと文字。
破れた紙
魔導書の一部。中には因果律操作の注意点が書かれている。
以下のような場合、詠唱者の願いは棄却され、”部屋”から退出していただきます。
①儀式者の死亡
②「一番大切なもの」の消失
③魔法陣の消失
※ただし魔法陣を消したものは、願いの強さと同量の魔力を永久的に失う。



②「一番大切なもの」の喪失について
今回の儀式における、「一番大切なもの」は『探索者と過ごした出来事』そのもののため、探索者の死は効果がない。実質達成不可能。
ポスター
不気味な背景が描かれたポスター。中の絵はまるで動き出しそうなほどリアル。
三面鏡を見ていた場合アイデア判定
アイデア成功:三面鏡の中で見た世界と同じ背景であることに気が付く。(SAN値チェック 0/1)
時計
0:00を指した時計。まったく動いていないようだ。
鏡台
ふたが閉じられた三面鏡。鏡の前の台にはコスメポーチ・アロマディフューザーがおかれている。
鏡
鏡を開けた場合:探索者は自身とヒロインだけはそのままに中の世界が異形の形に歪む光景を目にする。(SAN値チェック 0/1)
ポスターを見ていた場合、アイデア判定
アイデア成功:ポスターの中の世界と同じ背景であることに気が付く。(SAN値チェック 1/1d3)
コスメポーチ
どれも使用形跡がある。普段使いされていたもののようだ。
芸術:化粧 or PCから具体的な言及があった場合:ポーチの中の化粧品と、ヒロインが使用している化粧が同一のものであることがわかる。
アロマディフューザー
その匂いを嗅いだ瞬間、探索者の脳内に冒涜的な知識が脳内を駆け巡る(SAN値チェック 1/1d6、クトゥルフ神話技能+3%)
ヒロインと探索者がハグをする
探索者はアイデア判定
アイデア成功:ヒロインの様子に違和感を感じる。なにかぼーっとしているような…
ヒロインを心配する声かけ→好感度プラス



「この香り、どこかで…」
ヒロインは記憶の一部を思い出す。しかしながら、靄がかかったようで、はっきりしない。(記憶ポイント1獲得、3獲得した瞬間にルート分岐に移行)
ヒロインの記憶ポイントが3たまらず、これ以上進まない場合
PCが特定の情報を隠している場合



「私にも色々と教えて下さい。何か見落としていることがあるのかも…」
それでも見せない場合、エンディング⓪へ
エンディング⓪
それからいくらの時間が経ったであろうか。
唐突に、世界そのものが軋みを上げるように歪み、探索者の視界がねじくれる。現実が薄紙のように剥がれ落ち、その裂け目から**“それ”**が滲み出る。
“それ”が姿を現した刹那、探索者の精神は狂気と恐怖の奔流に呑まれ溶けてゆく。
最後の瞬間、**“それ”**が発した空気の震え。しかし、その意味を解する力は、すでに探索者の内には残されていなかった。



「残念、時間切れだね。ぼくが見たかったのは、そういうのじゃないんだよ。」
ルート分岐(ヒロインの記憶ポイントが3たまった場合)



「うぅっ…」
瞬間、ヒロインが頭を押さえ、そのまま、探索者の方へ倒れこむ。どうやら意識を失ったようだ。(目星、医学でも原因不明。息はしている。)
アイデア、聞き耳判定
聞き耳
成功:どこからかカチリという音が聞こえた。
失敗:どこからかカチリという音が聞こえたものの、方向まではわからない。
アイデア
成功:探索者はこれまで全く動かなかった時計の針が進んだことに気が付く。
ヒロインが倒れこんでからしばらく、ヒロインが目を覚ます。



「ここは…」
そう言って、周囲を見回した。一通り見回して探索者を見つけた瞬間、ヒロインの表情が歪む。
ヒロインの好感度が一定以上の場合:ルート①へ
ヒロインの好感度が一定以下の場合:ルート②へ
ルート① ヒロインの好感度が一定以上の場合
ヒロインの顔が悲しみに歪む。ヒロインは泣きながら「ごめんなさい、ごめんなさい。」と連呼する。
探索者が詳しく話を聞いた場合:ヒロインは嗚咽を漏らしながら以下のような話をする。



この世界は、私が呪文で作り出した異世界。
ある日、偶然手にした魔導書を興味本位で試したところ、どうやら本物のようだった。
そこで、魔導書に書かれている『因果律の操作』をすれば、2年前交通事故で死んだ恋人を蘇らせると思い儀式を行った。
しかしながら、自身に親身に接してくれた探索者を手にかけることはできない。
儀式の主体である自身がいなくなれば、この異世界も閉じられるはずである。
「だから、自分を殺してほしい。」
エンディング①-1 殺して主人公だけが元の世界へ
ヒロイン「こんなことに巻き込んじゃってごめんね。もう一度だけ会いたかったな、”探索者の名前(漢字)”。」
それは二度と聞くことの叶わない、”彼女”の最期の願いであった。
瞬間、探索者の目の前が真っ暗になる。薄れゆく意識の中で、一つの声が探索者の脳内に響く。



「こうなったか~。これはこれでおもしろかったからOKかな。」
その後、現実世界に戻った探索者に一つの声がかけられる。



「あの、大丈夫ですか?」
エンディング①-2 協力して儀式放棄
魔法陣を消した場合:二人とも生還 不思議な夢だなー
魔法陣を消した瞬間、探索者の目の前が真っ暗になる。薄れゆく意識の中で、一つの声が探索者の脳内に響く。



「こうなったか~。これはこれでおもしろかったからOKかな。」
その後、現実世界に戻った探索者に一つの声がかけられる。



「あの、大丈夫ですか?」
エンディング①-3 ずっとそのまま



「待ちくたびれちゃった」
その言葉が聞こえるとともに、唐突に世界そのものが軋みを上げるように歪み、探索者の視界がねじくれる。現実が薄紙のように剥がれ落ち、その裂け目から**“それ”**が滲み出る。
“それ”が姿を現した刹那、探索者の精神は狂気と恐怖の奔流に呑まれ溶けてゆく。
最後の瞬間、**“それ”**が発した空気の震え。しかし、その意味を解する力は、すでに探索者の内には残されていなかった。



「残念、時間切れだね。ぼくが見たかったのは、そういうのじゃないんだよ。」
ルート② ヒロインの好感度が一定以下の場合
ヒロインは顔を歪ませて微笑む。
瞬間、ポケットからスタンガンを出し、探索者へと襲い掛かる。
戦闘開始(探索者を生贄にするため戦闘)
エンディング③-1 探索者勝利
目の前のヒロインをその手で殺めた探索者。
聞き耳成功で、ヒロインの唇が微かに動き、最後のひと言が空気を震わせたのに気が付く。
その声は、あまりにか細く、儚く、意識しなければ聞き逃してしまうようなささいな音であった。



「もう一度だけ会いたかったな、”探索者の名前”。」
それは二度と聞くことの叶わない、”彼女”の最期の願いであった。
瞬間、探索者の目の前が真っ暗になる。薄れゆく意識の中で、一つの声が探索者の脳内に響く。



「こうなったか~。これはこれでおもしろかったからOKかな。」
エンディング③-1 ヒロイン勝利
ヒロインの最後の一撃で探索者の目の前が真っ暗になる。薄れゆく意識の中で、一つの声が探索者の脳内に響く。



「やっと会える。待っててね、”探索者の名前”。」




コメント