フタリソウサは、PL2人で遊べるバディもののTRPGシステムです。PLは探偵と助手となって、2人で協力して様々な事件に挑んでいきます。
少し変わった探偵と、それに振り回される助手のやりとりが楽しめるロールプレイ重視のシステムとなります。
本記事では、パートナーとのロールプレイを楽しみたい方に向けて、フタリソウサの特徴やキャラメイクの方法について解説していきます。本記事でフタリソウサについて学んで、一緒にロールプレイを楽しみましょう!
こんな方におすすめ
- パートナーとのロールプレイを楽しみたい方
- ”エモい”ロールプレイがしたい方
- フタリソウサの特徴について知りたい方

フタリソウサとは

ロールプレイメインのシステムで遊んでみたいな。
”エモい”ロールプレイにおすすめのシステムを教えて。



それなら、フタリソウサとかどう?
フタリソウサは、パートナーと協力して事件を解決していくバディもののTRPGだよ。
フタリソウサは探偵と助手の2人で協力して様々な事件を解決していくバディもののTRPGです。
少し変わった探偵とそれに振り回される助手のやりとりを楽しみたい方におすすめです。
フタリソウサとは
●絆と推理を描くTRPG!
プレイヤーは、探偵もしくは助手となり、事件を調査することになります。
探偵は優秀なので、事件のことなら先のことまで見通して「知っています」。
助手は、探偵が異常な癖を持つことを「知っています」。
そんな二人ですから、相手と喧嘩をしたり、呆れたり、仲良くなったりもするでしょう。
『フタリソウサ』では、二人の関係を描きながら、一緒に難事件を解いていくことになります。さあ、手を手を取り合って。一緒に真実の探求を始めましょう。
冒険企画局 フタリソウサ公式サイトより引用
大丈夫。あなたは一人ではありません。
少し変わった探偵とそれに振り回される助手。時に喧嘩し、時に助け合う、そんな二人の紡ぐ物語の行方は。
みなさんもパートナーと協力して、二人だけの物語を紡いでいきましょう。
フタリソウサ(公式サイト)
- ジャンル:探偵もの
- 推奨プレイ人数:2人
- プレイ時間:3時間程度
- 使用ダイス:6面ダイス×3個、10面ダイス×3個
フタリソウサの特徴
- 2人から遊べる
- 探偵と助手の”エモい”ロールプレイ
- ルール・謎解きがシンプルで初心者でも楽しめる
フタリソウサの雰囲気を知りたい方は、名倉三吾さんの琴葉姉妹のフタリソウサがおすすめです。


フタリソウサの特徴


フタリソウサの特徴(公式サイト)
- 探偵と助手の”エモい”ロールプレイ
- 2人から遊べる
- ルール・謎解きがシンプルで推理に自信が無くても楽しめる
探偵と助手の”エモい”ロールプレイ
フタリソウサはロールプレイの自由度が高く、様々な探偵や助手を遊ぶことが出来ます。
作品 | 探偵 | 助手 |
ホームズシリーズ | シャーロック・ホームズ | ワトソン |
名探偵コナン | 江戸川コナン | 毛利小五郎? |
金田一少年の事件簿 | 金田一一 | – |
古畑任三郎シリーズ | 古畑任三郎 | – |
相棒 | 杉下右京 | 亀山薫 |
デスノート | L | 夜神月? |
魔人探偵脳噛ネウロ | 脳噛ネウロ | 桂木弥子 |
助手を困らせてばかりの探偵やバディに激重感情を持っている助手など、どんなバディも自由自在です。
システム面においても、探偵の変人さを示すための「異常な癖表」があったり、助手が「探偵に秘密の想い」を抱いていたりと、ロールプレイが捗る仕組みがあるため、”エモい”バディを楽しみたい方にうってつけです。
注意点
ロールプレイの自由度がかなり高いので、GM含めロールプレイに慣れた or 好きな人向けに感じました。
同じくロールプレイ重視システムのストリテラよりも自由度が高い気がする。(ストリテラについては、「ストリテラの特徴を解説」も参考にしてください。)



ロールプレイに困った際は、GMやバディにもどんどん相談してみましょう!



〜な感じにしたいんだけど、どうしたら良いかな?
2人から遊べる
フタリソウサは探偵と助手の2人のPLで遊ぶシステムです。助手をGMのNPCがつとめれば、PL1人から遊ぶことも可能です。
少ない人数で遊ぶことが出来るので、メンバーが少ない場合にもおすすめです。(メンバーの集め方はこちら)
注意点
逆に、PLは最大でも2人となるため、大人数で遊ぶには向いていません。
ルール・謎解きがシンプルで推理に自信が無くても楽しめる
フタリソウサは戦闘が無くロールプレイメインのため、他のシステムと比較してルールがシンプルです。
謎解きに関しても、難しい発想やリアル知識は必要ありません。探偵はあらかじめ知ってたカードを持っており、シナリオは知ってたカードを埋めていく形で進んでいきます。
簡単に事件の概要を掴むことが出来るので、推理に自信が無い方でも楽しめます。


フタリソウサに必要なもの
フタリソウサを遊ぶに当たってはじめに用意するのは、ルールブックと6面ダイス3つ or 10面ダイス3つです。ルールブック、ダイス以外については、「TRPGに必要なもの・あって良かったもの」も参考にしてください。
ルールブック
フタリソウサは基本ルルブ1冊から遊ぶことができます。


基本ルルブに加えてもっと色々な遊び方をしてみたい方には、追加のデータが載った拡張ブック(サプリメント)もおすすめです。
サプリメントは遊びの幅を大きく広げてくれるため、フタリソウサが楽しかった、もっと色々な遊び方をしてみたいという方は、ぜひ購入して下さい。
フタリソウサ 追加ルール&シナリオブック あなたと仲良くなる方法
キャラクターを掘り下げるための「事前調査シート」やバディと仲良く喧嘩するための「喧嘩ルール」を記載。


フタリソウサ ガイド&シナリオブック フタリケイジ
刑事や元警官となって遊ぶためのデータが追加


6面ダイス3つ or 10面ダイス3つ
フタリソウサは探偵と助手で判定に使用するダイスが異なります。探偵は10面ダイス×3、助手は6面ダイス×3を使用するため、最低でも自分の役割に応じたダイスは準備しておきましょう。


キャラメイク


フタリソウサのキャラメイクは以下の9STEPです。
キャラメイクの流れ
- 探偵クラス・助手クラスの決定
- 背景の決定
- 技能の取得
- アクションの取得
- 異常な癖の設定(探偵のみ)
- ゲストの獲得(助手のみ)
- 名前・身長等パーソナルデータの決定
- たまり場の設定(キャラメイク後)
- 表向きの探偵の決定
1. 探偵クラス・助手クラスの決定
クラスとは、それぞれのキャラクターの特徴を簡単に表した設定です。
探偵クラスとは「そのキャラクターがどんな探偵なのか」を表しており、助手クラスは「どうして探偵と関わっているのか」を表します。
探偵クラスの例
運命の血統:名探偵の血を継ぐもの
金田一一、工藤新一など
天性の才能:優秀さ故に探偵となったもの
シャーロック・ホームズ、杉下右京など
マニア:特定の分野に高い興味・執着を抱くもの
篠川栞子(ビブリア古書堂の事件手帖)、猫猫(薬屋のひとりごと)など
助手クラスの例
正義の人:事件の解決のために探偵と協力するもの
草薙俊平(ガリレオ)など
情熱の人:探偵の才能や人柄に魅せられて一緒にいたいと願うもの
亀山薫(相棒)など
巻き込まれの人:探偵と事件に巻き込まれてしまったもの
ワトソンなど
2. 背景の決定
背景とは、キャラクターの大まかな経歴を表すものです。
各クラスごとに複数の背景(探偵:10種類、助手:6種類)が用意されているので、自身のキャラクターに合った背景をロールorチョイスで選択します。
3. 技能の取得
技能は「洞察」「鑑識」「人間」「肉体」の4カテゴリ(各カテゴリ6種類)合計24個からなり、PCが得意なこと・分野を表します。
各クラスごとに習得技能が決められているため、その中から対応した技能を選択します。
カテゴリと技能
洞察:嘘・変化・外見・物理・現場・天気
鑑識:交通・情報・指紋・科学・法医学・生物
人間:社交・家事・噂話・説得・旅行・ビジネス
肉体:捕縛・防御・根性・体力・突破・追跡
技能と判定
技能は判定の際のダイス数に影響します。判定項目の技能を持っている場合、判定が有利になります。
4. アクションの取得
アクションとはキャラクターが持つ特殊能力です。
探偵の場合【フタリソウサ】とクラスに応じたアクションを、助手の場合【食らいつく】とクラスに応じたアクションを獲得します。
5. 異常な癖の設定(探偵のみ)
異常な癖とは、探偵のみがもつ特徴です。
プレイヤーは9種類の異常な癖表(各表10種類の癖、全90)の中から、「3つの異常な癖」と「2つの異常な癖表」を選択します。


探偵は毎シーン6つの異常な癖の中からランダムに1つを選んで、その癖を発病します。



異常な癖も名探偵の条件!
6. ゲストの獲得(助手のみ)
探偵と違い、助手には助けてくれる友達・仲間がいます。
助手は、好きな「名前」・「関係」・「技能(1つ)」をもったゲストを一人獲得します。
判定の際はゲストに手伝ってもらうことで、ゲストの技能で判定することもできます。
7. 名前・身長等パーソナルデータの決定
最後に、身長や名前、好きなもの・嫌いなものなどのパーソナルデータを決定します。
ゲーム的な意味はありませんが、ロールプレイの指針としても使えるので、ある程度詳細に設定しておきましょう
→魅力的なキャラクターの作り方はこちら
8. たまり場の設定(キャラメイク後)
たまり場とは、探偵と助手が普段から立ち寄る場所であり、二人の拠点となります。
ここでは、たまり場の設定や名前を決めます。
9. 表向きの探偵の決定
表向きの探偵とは、探偵と助手のどちらが「世間から探偵と認識しているか」を表します。
表向きの探偵は、探偵でも助手でも両方でも大丈夫です。両方の場合は、二人揃って名探偵と認識されることになります。



「探偵」と「表向きの探偵」が違う作品としては、名探偵コナンが有名!
シナリオの流れ


シナリオの流れ
- たまり場フェイズ
- 事件発生フェイズ
- 捜査フェイズ
- 真相フェイズ
たまり場フェイズ
いわゆる日常パートです。たまり場フェイズでは、自己紹介やお互いの関係性をもとにロールプレイを行っていきます。
ここでは「自己紹介・呼び名の決定」、「思い出語り・思い出感情の獲得」、「余裕の獲得」を行います。
たまり場フェイズの流れ
自己紹介・呼び名の決定
キャラクターの名前や設定の紹介・パートナーの呼び名の決定を行います。
思い出語り・思い出感情の獲得
思い出の品を1つ獲得し、その品にまつわる「二人の思い出」をロールプレイします。
その後、思い出語りの内容を元に、お互いにパートナーに対する「強い感情」を獲得します。
余裕の獲得
助手は余裕を3点獲得します。余裕は様々な出来事で増減し、余裕が0になると助手の心労が1増加します。
心労が増加すると、事件の解決が遠ざかってしまうので注意が必要です。
余裕と心労
余裕:助手がどれだけ頑張れるかを表す。
心労:助手の心の負荷を表す。
心労が3貯まると気力と体力がなくなり、事件は迷宮入りしてしまう。
事件発生フェイズ
事件発生フェイズは、その名の通り事件が発生するフェイズです。偶然事件現場に居合わせたのか、はたまた探偵のもとに依頼が舞い込んできたのか、二人がなぜ事件に関わることになったのかが描写されます
事件発生フェイズの流れ
事件の説明を聞く
二人が事件に関わることになったきっかけが描写されます。
調査の障害の設定
推理ものには様々な障害がつきものです。
ここではシナリオ中に二人に降りかかる障害と、障害の大きさ(調査困難レベル)が提示されます。
初期感情の取得
探偵と助手はお互いに対する「強い感情」から1つを選んで初期感情を獲得します。
探偵:知ってたカードの獲得
ずば抜けた推理能力に所以して探偵はあらかじめ事件の概要を掴んでいます。
探偵は事件の概要が書かれた「知ってたカード」を獲得します。


助手:秘めたる想いの設定
助手は「探偵にこう思われたい」という秘めたる想いを持っています。
探偵に取ってもらいたい「強い感情」を探偵PLに秘密で設定します。
初動調査
事件の概要を見た/聞いた段階で気がつくこともあります。
探偵と助手は初動調査として調査判定を行います。(初動調査では探偵は有利を得る)
捜査フェイズ
捜査フェイズでは、実際に事件の調査を行っていきます。
捜査フェイズの流れ
シーンプレイヤーを決定
シーンプレイヤーはそのシーンのメインプレイヤーです。行動の内容やシチュエーションを決定します。
異常な癖の決定(探偵)
探偵は1d6を振り、シーン中に発病する異常な癖を決定します。
シーンプレイヤーが行動を決定
シチュエーション捜査:事件の解決に向けて調査を行う。
たまり場で休憩を実施:お互いに感情を獲得し、変調が1つ回復する。
シーンの終了
助手は探偵に対する感情を獲得し、シーンプレイヤーを交代します。
探偵・助手がどちらも行動済みとなった場合、「調査困難レベル分、助手の余裕が減少」、「調査困難レベルが1増加」し、次のラウンドへ
【フタリソウサ】シーン
探偵はシーンの合間にアクション【フタリソウサ】を宣言し、フタリソウサシーンを発生させることができます。
フタリソウサシーンでは、探偵と助手の協力により「特別なキーワード」を入手することができます。
真相フェイズ
真相フェイズでは、犯人を見つけ出し事件の真相を暴きます。
真相フェイズの流れ
事件の振り返り
何が起きていたのか、事件の振り返りを行います。
探偵は知ってたカードと集めたキーワードを開示して事件の真相を説明します。
犯人はお前だ
事件の真相を元に、探偵が犯人を指摘します。
→犯人が合っている場合:エンディングへ
間違っている場合:助手から「ちょっと待った」が入ります
ちょっと待った(①or②を選択)
①これまでの推理を助手 or ゲストがしたことにし、再度探偵が犯人を指摘する。
②助手の心労が1増加した後、再度探偵が犯人を指摘する。
まとめ


本記事ではパートナーとのロールプレイを楽しみたい方に向けて、フタリソウサの特徴やキャラメイクの方法について解説してきました。
フタリソウサ(公式サイト)
- ジャンル:探偵もの
- 推奨プレイ人数:2人
- プレイ時間:3時間程度
- 使用ダイス:6面ダイス×3個、10面ダイス×3個
フタリソウサの特徴
- 2人から遊べる
- 探偵と助手の”エモい”ロールプレイ
- ルール・謎解きがシンプルで初心者でも楽しめる
フタリソウサは探偵と助手の“エモい”ロールプレイが楽しめるバディもののシステムです。
本記事でフタリソウサについて興味を持ってくださった方は、ぜひ一度遊んでみてください。


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