TRPGにおける成功とは、参加者みんなが楽しむことです。
逆に、他の人が楽しめない・嫌な思いをするような行動は絶対にNGです。
ですが、特に初心者のうちは意識せずにNG行動をしてしまうこともあります。
本記事では、みんなで楽しく遊ぶために気をつけるべきNG行動とその対策について解説していきます。自分がNG行動をしていないかの確認や、NG行動をしないための注意喚起としてご覧ください。
こんな方にオススメ
- みんなで楽しく遊びたい方
- TRPGを遊ぶ上で気をつけることを知りたい方
- NG行動をしないために気を付ける点を知りたい方
TRPGで大切なたった1つのこと
TRPGを遊んでみたいけど、他の人の迷惑になったら嫌だな…
気をつけることってある?
気を付けたいことはいくつかあるけど
一番大切なのは相手に対する思いやりだよ。
TRPGの最大の目標はみんなが楽しめるセッションにすることです。
TRPGに”勝者”は存在しない。だが、あえて”勝利”を問うならば、GMも含めた参加者全員が”楽しむ”ことができた時だろう。
アリアンロッド2E 改訂版ルールブックより抜粋
そして、みんなが楽しむために必要なものが一人一人の思いやりです。みんなが思いやりをもって遊べば、きっとセッションも素晴らしいものになります。
やってしまいがちなNG行動
みんなで楽しく遊ぶためには、思いやりが大切です。ですが、中には意識せずにやってしまいがちなNG行動もあります。
みなさんもこれから紹介するNG行動をしていないか、一度見直してみてください。
事前準備編
- ルールブック未所持
- レギュレーション無視
- 連絡が遅い・ドタキャン
当日編
- 自分だけが行動する
- 他PCに行動を強要する
- ロールプレイに参加しない
- 過剰な雑談・ロールプレイ
- 自分の意見のゴリ押し・GMの話を聞かない
- 場の雰囲気を無視した行動を行う
事前準備編
ルールブック未所持
TRPGのルールブックには比較的高価なものも多くあります。
そのため、一部ではルールブック無しで遊んでいる人も見かけます。
ですが、名前の通りルールブックはTRPGを遊ぶために必要な”ルール”です。ルールが無ければ、正しく遊ぶことはできません。
ルールブック未所持OKの特別な卓でない限りは、必ずルルブを準備して参加するようにしましょう。
お金が厳しいという方には、ルールブックが無料公開されているシステムもおすすめです。(無料で遊べるおすすめTRPGシステム10選)
オンセにて
(あれ?キャラメイク間違ってる。)
ここが違います。ルルブで確認してみてください。
ルルブ持っていないです。
でもルールはリプレイ見たんで大丈夫です。
(間違ってるんだよなー)
レギュレーション無視
レギュレーションとは、レベルや推奨技能・PCの設定(知り合い同士や年齢など)などの、そのシナリオにおける決まり事です。
レギュレーションによっては、自分のやりたいことが出来ないこともあります。そんな時は、レギュレーションを無視したくもなってしまいます。
ですが、レギュレーションとはみんなが楽しめるようにGMが考えてくれたルールです。やりたいことは次の機会にして、今回はレギュレーションの範囲内で思いっきり楽しみましょう。
今回はこのレベルでやりましょう。
それだとやりたいこと出来ないんで、もう少しレベル上げてください。
(GMに秘密でオリジナルアイテム持っておこう。)
連絡が遅い・ドタキャン
TRPGを遊ぶ際は、日程調整やキャラシの提出などで連絡を取り合うことになります。そんな時、返信が遅かったり、反応が無かったりするとGMや他のPLも不安になってしまいます。
忙しい時はつい後回しにしてしまいがちですが、一言だけでも反応だけはするようにしましょう。
キャラシの進捗どうですか?
無言
明日はよろしくおねがいします。
無言
(大丈夫かな?)
当日編
自分だけ行動する
TRPGのプレイ中には、色々とやりたいことも出てきます。
ですが、自分ばかり行動していては、他の人の活躍の機会を奪うことになってしまいます。周りの状況も見て、みんなが参加できるセッションにしていきましょう。
部屋の中には、机と本棚がありますね。
机調べます。
次は本棚調べます。
(あれ、僕の出番は…?)
他のPCを駒のように扱う
TRPGに慣れてくると、色々なことがわかるようになってきます。ですが全て1人で決めては、他のPLの楽しみを奪ってしまいかねません。
慣れてきたならば他のPLのやりたいことを聞いた上で、みんなの穴をサポートするような行動を取るように意識するようにしていきましょう。
僕はここに移動するから、クロは攻撃魔法撃って。
茶トラは回復お願い。
(なんか、ずっとシロくんの言いなりだな…)
(補助魔法の方がいいと思うんだけど…)
ロールプレイに参加しない
慣れないうちはロールプレイも簡単ではありません。ですが、難しいからといって全く参加しないのは問題です。
PLからの反応が薄いと、GMや他のPLは「ひょっとして楽しくない?」と不安になってしまいます。
ロールプレイのコツとしては、無理にキャラクターになりきって話をする必要はありません。「このキャラはこう思っています」、「話を聞いて笑います」など、PL目線での話も立派なロールプレイです。
自分にあったスタイルで、他のPCと積極的に絡んでいきましょう。(「ロールプレイのコツ4選」はこちら)
みなさんの目の前に突如ゴブリンが現れました。
どうしましょうか、ここはいったん逃げた方がいい気がするけど。
任せます。
過剰な雑談・ロールプレイ
もちろん、雑談やロールプレイ自体を批判する気はありません。これらもTRPGの楽しみの1つです。
ですが、過剰な雑談やロールプレイは卓の進行妨害になってしまうこともあります。シナリオと関係ない雑談や、過剰なロールプレイはある程度のところで切り上げ、シナリオの本編も進めていくように意識しましょう。
NPC「初めまして、あなたは?」
「私はこういうものです。」
実はこのキャラは〜、昔こんな冒険をして~
(長いな~)
自分の意見のゴリ押し、GMの話を聞かない
TRPGでは、ルールで決められていない事が発生することもよくあります。
そんな時は、自分たちに有利な裁定をもらおうとして、つい意見を押し付けてしまいがちです。
ですが、基本的にルールの最終的な決定権はGMにあります。たとえ間違っていたとしても、少なくともシナリオ中はGMの判断に従いましょう。
これって出来ますか?
今回はバランス的にも無しでお願いします。
でも、記述的にはできそうな気もしますけど…
現実で考えると出来ますよね?
場の雰囲気を無視した行動を行う
笑いを取ろうとして、ネタプレイをする際に気を付けてほしいのが場の空気です。
卓を盛り上げようとしてくれるのは、GMとしてもPLとしても大歓迎です。ですが、シリアスなシーンで急にふざけたりすると、卓の雰囲気もシラケてしまいます。
あくまでも状況は選ぶように気をつけましょう。
最終戦闘前
ボス「ようやくここまでたどり着いたか。」
「お前もここまでだ。」
ボスに魅了の魔法をかけたいです。
!?
NG行動への対処法
これからはNG行動をとらないように気を付けるよ。
もし一緒に遊んだ相手がNG行動をしていたらどうすれば良いかな?
相手との関係性にもよるけど、注意できるのが一番だね。
今回はついやってしまいがちなNG行動を紹介してきました。これらの行動をしているPLがいたとしても、相手は意識せずにやってしまっているだけかもしれません。
そんな場合は、自分の気持ちをふまえて相手に優しく伝えるようにしましょう。
TRPGは会話で紡ぐゲームです。PL同士も、話し合えばきっとわかってもらえます。
それでもどうしても分かってもらえない場合は、その人と距離を取るのも一つの選択肢です。自分が無理に嫌な思いをしてまで遊ぶ必要もありません。
まとめ
本記事では、初心者がついやってしまいがちなNG行動とその対策について解説してきました。特に気を付けたいことは以下の通りです。
事前準備編
- ルールブック未所持
- レギュレーション無視
- 連絡が遅い・ドタキャン
当日編
- 自分だけが行動する
- 他PCに行動を強要する
- ロールプレイに参加しない
- 過剰な雑談・ロールプレイ
- 自分の意見のゴリ押し・GMの話を聞かない
- 場の雰囲気を無視した行動を行う
この他にも気を付けることはたくさんありますが、一番大切なのは相手を思いやることです。相手を思いやり、みんなが楽しめるように意識できれば、きっと卓もうまくいきます。
本記事がみなさんの楽しいTRPGライフの一助になることを願って締めとさせていただきます。
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