TRPGに興味のある方の中には、「やってみたいけど不安」、「興味はあるけど、どうすれば良い分からない」という方も多いと思います。
そんな方に向け、本記事ではTRPGの始め方を4STEPで解説していきます。
TRPGは最高におもしろい遊びです。本記事で最初の一歩を踏み出し、ぜひ一緒にTRPGを遊びましょう。
こんな方におすすめ
- TRPGに興味がある方
- TRPGをやってみたいけど、どうしたら良いかわからない方
- TRPGに必要な物・おすすめシステムを知りたい方
TRPGの始め方
TRPGをやってみたいんだけど不安。
何からすれば良いの?
難しく考えなくても良いよ。
これから説明する順番でやっていけば大丈夫。
TRPGを始めるための4STEP
- 遊びたいシステムを選ぶ
- 一緒に遊ぶ仲間を集める
- 日程調整・必要な道具をそろえるなどの事前準備を完璧に行う
- 当日はおもいっきり楽しむ!
TRPGについて知りたい方は、「TRPG歴9年が語るTRPGの特徴と魅力」も参考にしてください。
遊びたいシステムを選ぶ
まずはどんな世界観で遊びたいか考えましょう。
始めに行うのは「システム選び」です。システムとはTRPGの種類であり、システム毎に全く異なる世界観で遊ぶことができます。
おすすめシステム5選
- クトゥルフ神話TRPG:超人気!現代日本を舞台としたホラーシステム。
- アリアンロッド2e:王道ファンタジー、冒険者となって様々な冒険に!
- ダブルクロス3rd:超能力バトル、世界観がかっこよく厨二心がくすぐられる。
- ストリテラ:ロールプレイ重視のシステム、どんなジャンルも遊べる。結末はロールプレイ次第。
- エモクロア:完全無料のホラーシステム、ルールもシンプルでわかりやすい。
今回紹介するシステム以外については「TRPG おすすめシステム14選」や「無料で遊べるTRPG12選」、「おすすめリプレイ動画11選」も参考にしてください。
クトゥルフ神話TRPG(7版)
超人気のTRPGシステム。TRPGといったらクトゥルフという方も多いと思います。
本作は、H.P.ラヴクラフトらによって創造されたクトゥルフ神話の世界を舞台にしたホラーシステムです。一般人であるPCが、ひょんなことから宇宙的恐怖の世界に巻き込まれていきます。
クトゥルフ神話TRPG(公式サイト)
- ジャンル:コズミックホラー
- 推奨人数:1~6人程度
- プレイ時間:1時間~数時間程度
- 使用ダイス:10面ダイス×2個、6面ダイス×3個
あると良い物:8面ダイス、12面ダイス
クトゥルフ神話TRPGの特徴(クトゥルフ神話TRPGの詳細はこちら)
- プレイ人口が多く、募集が活発
- キャラメイクが簡単
- 能力・技能がわかりやすく、直感的に遊べる
- キャラクターが一般人なのでロールプレイしやすい
- プレイヤー1人から遊べる
- クイックスタートがあり無料で体験できる
クトゥルフ神話TRPGの雰囲気を知りたい方は、リプレイ動画もおすすめです。(クトゥルフのおすすめリプレイ動画12選)
アリアンロッドRPG 2e (改訂版)
アリアンロッドRPGは、ファンタジー世界を舞台としたTRPGです。みなさんはファンタジー世界で冒険者となって、様々な冒険を行っていきます。
手に汗握る戦闘や、超大なダンジョン、冒険を通して成長していく楽しさがアリアンロッドの魅力です。ドラクエやFF、ファンタジー系小説が好きな方におすすめです。
アリアンロッド(公式サイト)
- ジャンル:王道ファンタジー
- 推奨人数:3~5人程度
- プレイ時間:3時間程度
- 使用ダイス:6面ダイス×10個程度
アリアンロッドの特徴(アリアンロッドの詳細はこちら)
- 王道ファンタジーのため世界観がわかりやすい
- 豊富な種族・スキルで自分だけのキャラクターが作れる
- 手に汗握る戦闘が楽しめる
- 成長によって新たなスキルを獲得できるので、強くなった実感が得やすい
アリアンロッドでは、成長によって新たなスキルを獲得することが出来ます。シナリオを重ねるごとに、キャラクターが強くなっていくので、冒険もどんどん楽しくなっていきます。
ダブルクロス 3rd
ダブルクロスは、一見我々の住む現代世界と同じように見える近未来を舞台とした異能バトルTRPGです。
プレイヤーは未知のウイルスにより強力な力を得た能力者(オーヴァード)となり、平凡な日常を守るために超常の力を駆使して様々な敵と戦っていきます。
ダブルクロス 3rd(公式サイト)
- ジャンル:超能力バトル
- 推奨人数:3~5人程度
- プレイ時間:3時間程度
- 使用ダイス:10面ダイス×10個程度
ダブルクロス 3rdの特徴(ダブルクロスの詳細はこちら)
- †厨二病的な世界観†
- 日常を守るために怪物になっていく葛藤が楽しめる
- キャラメイクの自由度が高く、自分だけのキャラクターを作れる
- シーン制やロイス(絆)により、ロールプレイが盛りあがる
- 10面ダイスがたくさん必要(出来れば10個程度)
ダブルクロスの魅力は、なんといっても厨二病的世界観で遊べる点です。血を操って武器としたり、炎で敵を焼き殺したり、時には力に溺れて闇落ちしたり。様々なロールプレイが楽しめます。
ストリテラ
ストリテラは様々なシチュエーションで遊べるロールプレイ重視のTRPGです。
ストリテラに、決まったシナリオや戦闘はありません。プレイヤーに与えられるのは、各々の設定とシチュエーションだけ。物語の結末は完全にロールプレイ次第です。
ストリテラ(公式サイト)
- ジャンル:オールジャンル
- 推奨人数:4人程度
- プレイ時間:2~4時間程度
- 使用ダイス:無し
ストリテラの特徴(ストリテラの詳細はこちら)
- シナリオが無いため、物語の結末はロールプレイ次第
- ルールが簡単なので初心者でも遊びやすい
- ネタバレが無いので、同じシナリオを何度でも遊べる
- 設定やシチュエーションを変えることで、様々なシナリオが遊べる
- GMがいなくても遊べる
ストリテラでは、プレイヤーやキャラクターが異なれば、全く違う物語になります。同じシナリオを別の人と遊んだり、配役を変えて遊んだりしても楽しめます。
エモクロア
エモクロアの舞台は、超常の存在……《怪異》が人々の傍らに存在する世界です。一般人のみなさんは、ささいなことから、様々な怪異に巻き込まれていくことになります。
エモクロアは、公式サイトでルールブックが無料公開されています。ルールもシンプルで分かりやすいため、初心者の入門としてもおすすめです。
エモクロア(公式サイト)
- ジャンル:ホラー
- 推奨プレイ人数:1~4人程度
- プレイ時間:1~2時間程度
- 使用ダイス:6面ダイス×2個、10面ダイス×5個程度
エモクロアの特徴(エモクロアの詳細はこちら)
- ルールブックが無料公開されているので遊びやすい
- 参加の敷居が低いので、界隈が活発
プレイヤーや募集・公開シナリオが多い - ルールがシンプルなので、初心者でもすぐに遊べる
- 能力値が振り分け式なので、好きなキャラクターを作れる
エモクロア以外の無料システムは「無料で遊べるおすすめシステム10選」もご覧ください。
一緒に遊ぶ仲間を集める
遊びたいシステムが決まったら、次は一緒に遊んでくれる仲間集めです。
TRPG仲間を探す方法としては、友達を誘う・ネットで探す・コンベンション(企業やTRPGサークルなどが開催する交流会)などがあります。(「TRPG仲間の見つけ方 」の詳細はこちら)
長所 | 短所 | |
友達を誘う | 気心が知れた仲間と遊べる 一緒に集まって遊べる | TRPGに興味を持ってもらうのが大変 |
ネットで探す | 相手を探しやすい 場所調整などの手間がかからない | 実際に遊ぶまでどんな相手かわからない 快適に遊ぶにはある程度のネット環境が必須 |
コンベンション | 初心者でも優しく教えてもらえる | 地域によってはコンベンションが無い |
家族、友達を誘う
最もおすすめなのは家族や友達などの周囲の人を誘う方法です。お互いに気心が知れた状態で遊べるため、緊張せずに楽しめます。
「家族や友達を誘う」の特徴
- 気心が知れた仲間と遊べるので、緊張せずに楽しめる
- 近くに住んでいれば、集まって遊べる
- 知らない人に興味を持ってもらうのが大変
興味をもってもらう入り口としては、みなさん自身が興味を持ったきっかけやリプレイ動画の共有などがオススメです。(【クトゥルフ神話TRPG】おすすめリプレイ動画12選、【クトゥルフ以外】おすすめリプレイ動画11選)
ネット上での募集に参加
家族や友人と遊ぶのが難しい場合、Twitterや募集掲示板などの利用がおすすめです。
Twitterで「シナリオ名+募集」などで検索すれば、様々な募集が見つかります。それらの中から、興味のあるものに「参加したいです」と声を掛ければOKです。
「ネット上の募集に参加」の特徴
- 募集が多いので趣味の合う人や興味のあるシナリオを探しやすい
- ネット環境さえあれば良いので場所を選ばずいつでも遊べる
- 快適に遊ぶにはパソコン・ネット環境が必須
オンラインで遊ぶ場合の注意点や事前準備などは「オンラインでTRPGを遊ぼう」も参考にしてください。
コンベンションへの参加
コンベンションとは、企業やTRPGサークルなどが開催するTRPGの交流会です。
「コンベンション」の特徴
- 初心者でも色々と教えてもらえる
- 運営のサポートがあるので、変な人が少ない
- 地域によってはコンベンション自体が無い
コンベンションの場合、「対面で遊べるので教えてもらいやすい」、「運営のサポートが手厚いので初心者でも楽しみやすい」などの利点があります。
一方で、住んでいる地域によってはコンベンション自体が無いこともあります。まずは「住んでいる地域+コンベンション+TRPG」などで検索してみてください。
おまけ:仲間集めが難しい方へ
ネットで相手を探すのが不安な方や、自分の遊びたい募集が無いという方は、管理人のTwitterにご連絡下さい。ぜひ、一緒に遊びましょう!
TRPG初心者さん大歓迎です。
なんでもお気軽にご相談ください。
事前準備(日程調整・道具の準備など)を行う
一緒に遊ぶ仲間が集まったら、次は事前準備です。準備内容は参加するシステム・卓によって大きく異なりますが、ここでは代表的なものを解説していきます。
事前準備
- 日程・場所の調整
- 道具の準備
- キャラメイク
日程・場所の調整
システムにもよりますが、TRPGは半日~数日程度かかります。プレイ時間にあった日程・場所を選びましょう。(「TRPGのおすすめ場所・施設」の詳細はこちら)
特徴 | |
参加者の家 | 時間の調整がしやすい お金がかからない 他の家族や周囲に迷惑をかけないように注意する必要がある |
(カラオケや貸会議室など) | 各種施設気を使わなくて良い 時間の融通が利きにくい 多くの場合、利用料が必要 |
オンライン | 場所の制限が無いので、遠くの人とも遊べる 時間の調整がしやすい お互いの表情が見えないので、意思疎通が難しい |
オンラインセッションの特徴や事前準備などは「オンラインでTRPGを遊ぼう」も参考にしてください。
場所や日程の調整は主にGMさんがやってくれますが、プレイヤーも協力しましょう。
道具の準備
準備する道具は、みんなで集まって遊ぶのか、オンラインで遊ぶかによって大きく異なってきます。
オンラインで遊ぶ場合、データ管理や判定はPC上で行うため、データ管理シートやサイコロなどは必要ありません。代わりに当日使うサイトやアプリなどの動作確認が必要となります。
必要な道具 | |
集まって遊ぶ場合 | ルールブック キャラシート・データ管理シート サイコロ・トランプ等ゲームで使う小物 |
オンラインで遊ぶ場合 | ルールブック 必要アプリのダウンロード サイトの動作確認 |
詳しくは、「TRPGに必要なものとあって良かったもの(対面で遊ぶ場合)」や、「オンラインでTRPGを遊ぼう」も参考にしてください。
キャラメイク
卓にもよりますが、当日すぐに遊ぶためキャラメイクは事前に行うことも多々あります。
GMはPLの構成を確認してバランス調整を行うこともあります。
ギリギリすぎるとGMも大変なので、余裕をもって提出しましょう(反省)。
キャラメイクの注意点
- レギュレーションをよく確認する
- 他の参加者と話し合ってお互いの方向性を決めておく
- 殺人鬼などの特殊なキャラクターをやる際は、GMや他の参加者によく相談する
キャラメイクについては、「魅力的なキャラクターの作り方」も参考にしてください。
おまけ 急に参加できなくなった場合
注意したいのが、遅刻や欠席です。
誰だって事情はあります。当日に急な予定で参加出来なくなってしまうことは仕方ありませんが、遅刻や欠席は早めに連絡を入れましょう。
開始時間になってからの連絡や、無断での遅刻・欠席は他の参加者にも迷惑です。周囲の仲間に迷惑をかけないよう気を付けましょう。
当日はおもいっきり楽しむ!
いよいよTRPG当日です。当日はみんなで思いっきり楽しみましょう!
TRPGで大切なのは、みんなで楽しむことです。特定の人だけが楽しめる・誰かが嫌な思いをするようなセッションは成功とはいえません。
みんなで楽しむための注意点
- 積極的にロールプレイをしよう
- プレイヤーとキャラクターは異なることを理解する
- 相手の行動を確定するような宣言・描写は行わない
- アドバイスは良いが、指示にならないように注意する
大切なのは、相手を思いやって行動すること!
初心者がやってしまいがちなNG行動については、「TRPGで初心者が気をつけること9選【NG行動とその対策】」も参考にして下さい。
積極的にロールプレイをしよう
ロールプレイはTRPGの醍醐味です。逆に、ロールプレイが全く無いと、「本当に楽しめているのかな?」と他のプレイヤーやGMも心配になってしまいます。
最初は難しいかもしれませんが、積極的に他のキャラクターやシナリオに絡んでいきましょう。
ロールプレイについては、「ロールプレイのコツ4選 良いロールプレイをするために」も参考にしてください。
プレイヤーとキャラクターは異なることを理解する
当たり前ですが、キャラクターとプレイヤーは異なります。
シナリオ中にキャラクター同士が敵対したとしても、プレイヤーは同じゲームを遊ぶ仲間です。また、現実世界でプレイヤーが偉いとしても、ゲーム内でその人のキャラクターが偉いわけではありません。
あくまでも、プレイヤーとキャラクターは別人です。シナリオ中に何があってもゲーム後は笑い合って語れるようにしましょう。
相手の行動を確定するような宣言・描写は行わない
あなたにやりたいことがある様に、相手にもやりたいことはあります。
いきなり「〇〇を引っ張って部屋に侵入します。」と言っても、相手は部屋に入りたくないかもしれません。
相手の行動が確定してしまうようなロールプレイは控えるように気をつけましょう。
相手がいる際は「〇〇を引っ張って部屋に侵入したいです。」や「〇〇を引っ張って部屋に侵入しようとします。」など、言い方を工夫しましょう。
アドバイスは良いが、指示にならないように注意する
TRPGに慣れてきた際に気をつけたいのが、アドバイスと指示の違いです。
他の人の行動を見ていると、より良い方法に気がつくこともあります。
そんな時「こっちの方が良いかも」とアドバイスするのは大歓迎です。
ですが「こっちの方が良いから、こっちにしろ。」というのはただの指示です。他PCを駒として動かしているのと変わりません。
キャラクターの選択は、各々のプレイヤーに任せるようにしましょう。
まとめ
本記事では、「TRPGの始め方を知りたい」、「やってみたいけど不安」といった方に向け、TRPGの始め方について解説してきました。
初めは不安かもしれませんが、難しく考える必要はありません。
TRPGはとてもおもしろい遊びです。本記事で最初の一歩を踏み出し、ぜひ一緒にTRPGを遊びましょう。
TRPGを始めるための4STEP
- 遊びたいシステムを選ぶ
- 一緒に遊ぶ仲間を集める
- 日程調整・必要な道具をそろえるなどの事前準備を完璧に行う
- 当日はおもいっきり楽しむ!
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